デジタル世界のシステム思考 (8) 人間は、システム思考家です。

人間は、システム思考家です。自然が、自然と根本的に合致しない種を想像することなど、決してありえないからです。それほど捨てたものではありません。私たちは確かに、たくさんの問題を抱えています。しかし、源泉はそこではありません。問題は、私たちの能力ではないのです。私たちの生き方なのです。 続きを読む デジタル世界のシステム思考 (8) 人間は、システム思考家です。

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デジタル世界のシステム思考 (7) 自然とのつながりの希薄化と相互関係性の急成長

ここで説明したかったのは、このように自然の世界とのつながりが失われていること、同時に、これまでお話ししてきたように、私たちがこの相互関係性を加速度的に成長させていること。これが、私たち人間が抱えながら暮らしている、巨大な数々の不均衡の深い源泉であるように、私には思えるのです。 続きを読む デジタル世界のシステム思考 (7) 自然とのつながりの希薄化と相互関係性の急成長

デジタル世界のシステム思考 (6) 私たちのデバイスとインターネットに、電力がどれだけ使われているでしょうか?

数年前、グーグルの会長とランチをしたときに、私は尋ねました。「インターネットの電力フットプリントはどのくらいですか?」すると、彼は、間髪入れずに答えました。「サーバー会社で言えば…」これは5年前の話ですが、「少なくとも5%ですね」。私たちがコンセントにつなぎ、これらサーバー会社を通じてつながるガジェットを全部足してみましょう。 続きを読む デジタル世界のシステム思考 (6) 私たちのデバイスとインターネットに、電力がどれだけ使われているでしょうか?

デジタル世界のシステム思考 (5) アメリカ人の消費する食料品は、平均3000㎞を旅します

私たちはこの世界中の相互関係性のウェブを強化しました。ここ数百年の間、特に直近の50年のことです。

実際の例で言えば、アメリカ人が消費する食料品1ポンドは、平均して3000㎞以上を輸送されています。多くの国境を越えて食料は届いています。私がマサチューセッツ州中部で、これまでに食べた最高においしいリンゴは、地元の果樹園へ行って獲るものですが、もしスーパーへ行けば、リンゴはニュージーランド産です。3000㎞を遥かに超える距離を輸送されています。 続きを読む デジタル世界のシステム思考 (5) アメリカ人の消費する食料品は、平均3000㎞を旅します

デジタル世界のシステム思考 (4) 私たちの生活のすべてが、この世界の相互関係性に足跡を残します

「システム」、これは具合の悪い言葉です。あまり示唆に富んだ言葉ではありません。日常で「システム」と聞けば、普通、話し言葉としての意味は2つです。例えば、「私たちはみんな、この大きなシステムの一部に過ぎない!」。これが意味するのは「(自分には)どうしようもない」ということです。 続きを読む デジタル世界のシステム思考 (4) 私たちの生活のすべてが、この世界の相互関係性に足跡を残します

デジタル世界のシステム思考 (3) 私が今まで5分間に話したことを紙に書いてください

ウンベルトの言葉はこうです。「ある人間が別の人間に現実を教えるとき、彼らが本当に行っているのは、服従の要請である」。なぜなら、そのときに私たちが暗黙の裡に主張しているのは、「私には、現実を見られる特権がある!」ということだからです。「私には、現実が見える。だけど、あなたには何か幻想らしきものが見えている!」 続きを読む デジタル世界のシステム思考 (3) 私が今まで5分間に話したことを紙に書いてください

デジタル世界のシステム思考 (2) 人間は目に見える現実を認知するのではない

私たちは、ただ目に見える世界を認知するのではなく、私たちが「どのように認知すべきかを知っている」世界を見ているのです。私たちの「認知」は、私たちの歴史を反映するものです。それは、生きているシステムの性質なのです。 続きを読む デジタル世界のシステム思考 (2) 人間は目に見える現実を認知するのではない

デジタル世界のシステム思考 (1) 生きているシステムと機械の違い

「オートポイエーシス」、これが現在では、生きているシステムの定義と考えられています。「ポイエーシス」とは、ギリシア語で、ポエム(詩)と語源が同じです。「創造する」という意味です。オートポイエーシスとは、つまり、「自らを創造する」ということです。生きているシステムは、そのシステム自体を創造します。システムが、そのシステム自身を再創造し続けているのです。 続きを読む デジタル世界のシステム思考 (1) 生きているシステムと機械の違い

個人と仕事を一直線につなげる

現代の職場における悲劇は、私たちの多くが、自分の全人格を仕事に持ち込むことはできない、つまり、成功するためには、自分以外の誰か、もっと聡明で、もっと強く、明確で、顧客本位な人物でなければいけないと信じるようになったことです。 続きを読む 個人と仕事を一直線につなげる

世界銀行のイノベーションと学習について (2)

世銀は、人々のつながりを築き、そして、世界中で起こっている本当に革新的なものごとに注目を集めて、境界を超えた学習を支援するという点において、とても大きな影響力を持っています。これは、いわゆる「ナレッジ・バンク」というアイデアの背景に常に存在していました。しかし、彼らは、「パッケージ化されたナレッジ」という考えに囚われてしまっているように思います。 続きを読む 世界銀行のイノベーションと学習について (2)

世界銀行のイノベーションと学習について (1)

「正式な」システムを通して(イノベーションや学習が)起こることはないでしょう。どの大きな組織にも言えることです。それは、小さな集団で起こるものです。例えば、現場、いわゆる本部の指示系統から少し離れた場所で起きるものだと思います。問題は、どうやってこのイノベーションにレバレッジを効かせて、大きくしていくかです。 続きを読む 世界銀行のイノベーションと学習について (1)

「マインド(心)とマター(物質)の再統合」について (後編)

私なら、真のシステムの哲学をこのように定義する。「人間と、その現実という体験、そして、この体験のサイクル全体に自分自身が関与しているという感覚、この間にあるフィードバック・ループを閉じるもの」だ。 続きを読む 「マインド(心)とマター(物質)の再統合」について (後編)

「世界に問題は1つだけだよ。マインド(心)とマター(物質)の再統合だ」(1996年)

南老子の見方は、私と違っていた。より深いレベルで洞察していた。そして、老子は、こう言ったんだ。「世界に問題は1つだけだよ。マインド(心)とマター(物質)の再統合だ」。 続きを読む 「世界に問題は1つだけだよ。マインド(心)とマター(物質)の再統合だ」(1996年)

「彼らの意識の中で、君はまず関係性としてスタートする」 オットー・シャーマー x ピーター・センゲ

一歩下がってみて、少しだけ西洋人としての文化的な側面から考えてみよう。君も私も西洋人だ。西洋的個人主義がどれだけ目に見えなくて、そして蔓延しているかに気付くことは不可能だと思うんだ。私は私であり、私として生まれ、この身体に生まれついた人格だ。 続きを読む 「彼らの意識の中で、君はまず関係性としてスタートする」 オットー・シャーマー x ピーター・センゲ

「理解できないのは、そこで本当に何が起こっているかなんだ」 オットー・シャーマー x ピーター・センゲ

アインシュタインがこんなことを言った。「われわれが経験し得る最も美しいものは神秘だ。」。そして「神秘こそ、すべての芸術と科学の源である」。神秘と共存して、神秘を受けとめて、神秘と共に生きることには、何か特別なものがあるんだと思う。神秘を分析しようとするんじゃなく。 続きを読む 「理解できないのは、そこで本当に何が起こっているかなんだ」 オットー・シャーマー x ピーター・センゲ

組み立てラインの教育制度 – グリーン・スクール・カンファレンス(6)

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少しだけ思考のネタとしてお話しておきたいことがあります。私の基本的な考えとして、このグリーン・スクールズ・ムーブメントは、現代社会における2つの根本的な取り組みの合流地点だと言えます。その1つは、私たちの暮らし方を変革すること。持続可能性の課題と言えるでしょう。2つ目は、私たちの教育を変革することです。

さて、「工業化時代」の学校、というのが、今日の学校に付けられる正確なラベルです。考えてみてください。どうして、学校は、1年生、2年生、3年生、4年生、5年生、6年生という仕組みになっているのでしょう?どうして誰かがこんな仕組みにしたのだと思いますか?もちろん「1人1人の子どもが、同じスピードで学ぶべきだから」ですね? 続きを読む “組み立てラインの教育制度 – グリーン・スクール・カンファレンス(6)”

子どもたちは問題に気付いています – グリーン・スクール・カンファレンス(5)

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今の世代の子ども、生徒や若者たちは、歴史的に見てとても独特な存在です。史上初めて、彼らはこの「世界」で、大人になっているからです。これは例え話ではなく、実際の体験としての「世界」で生きています。子どもはいつも、それぞれの環境で育ってきました。それぞれの村、町、もちろん家庭といった環境の中で。しかし今日の子どもたちは、この「世界」という環境で何が(どんなひどいことが)起こっているのか、とても鋭く感じとっています。不安定な状態を理解しています。

残念なことですが、子どもたちが本当のリーダーシップのイメージを目にすることはほとんどありません。彼らがたくさん目にするリーダーシップは、あまり良くないリーダーシップです。そこにマスメディアがどのような役割を果たしているか、私たちはもちろん知っています。ディストリビューテッド・メディアも、多くの意味でそれほど優れているとは言えないでしょう。バリエーションが多い点では良いのですが。 続きを読む “子どもたちは問題に気付いています – グリーン・スクール・カンファレンス(5)”

どうしてこの場に子どもがいないのですか? – グリーン・スクール・カンファレンス(4)

2015年3月4〜7日、Green Schools National Conference での基調講演の続きです。

これまでの翻訳:Part 1  2  3  4  5  6


私はこのカンファレンスには初めて参加するのですが、興味を持った切っ掛け、そしてこのムーブメント全体と関わるようになった切っ掛けの1つは、子どもたちです。

私には、もっと直接的に関わっている年に一回のカンファレンスがあり、ジェイミーと共に学校間のネットワークをつくる手伝いをしています。この目標の1つとしているのは、私たちのミーティングでは毎回、その場の人の1/4以上を生徒が占めることです。 続きを読む “どうしてこの場に子どもがいないのですか? – グリーン・スクール・カンファレンス(4)”

オットー・シャーマー x ピーター・センゲ(U.Lab インタビュー その7)

オットー、君が言った南老子は、中国の禅、道教、儒教に精通している人物だが、彼が私に言ったことがある。「世界で最も危険なものは、戦争の危険よりもずっと大きなものだ。それは、バーチャルであることの危険だ。遅かれ早かれ、『現象としてのこっち側の現実』と、『私たちが感覚として受け取る経験』、この2つの間にある私たちの進化に関わる相互依存性、そのフィードバックループ全体が壊れてしまうかもしれない。」 続きを読む オットー・シャーマー x ピーター・センゲ(U.Lab インタビュー その7)

『変化』とは、何かが既に存在するところに、新しい何かを育てることで生まれる副産物です。

生きた世界における『変化』とは、自然が、もう既に何かが存在しているところに、何か新しいものを育てるときに生まれる副産物のことなんだ。自然は、敢えて何かを変えたりはしない。 続きを読む 『変化』とは、何かが既に存在するところに、新しい何かを育てることで生まれる副産物です。