自己マスタリー

Personal Mastery is core. If you get the personal mastery element of these changes right, everything else falls into place.” The Fifth Discipline

「自己マスタリーは(学習する組織の)核である。自己マスタリーの要素を正しく理解すれば、他は全てあるべき場所に収まる。」(ピーター・センゲ「The Fifth Discipline」)

マスタリーの意味。

「マスタリー」と聞くと他の人やモノに対して支配権を手にすることを想像するかもしれません。しかし、マスタリーには、卓越したレベルの流暢さという意味もあります。工芸職人のマスターは、陶磁器や織物を支配しません。高いレベルの自己マスタリーを身に付けると、自分自身にとってもっとも重要な意味を持つ成果を実現し続けられるのです。まるでアーティストが芸術作品に取り組むように、自分の人生に取り組むことができます。生涯を通しての学習にコミットすることで、これが可能になります。

自己マスタリー とは何か。

自己マスタリーとは、以下を行うディシプリンです。

  • 私たちのパーソナルなビジョンを明確化・深化し続ける
  • 私たちのエネルギーを集中させる
  • 忍耐力を育てる
  • 現実を客観的に洞察する

これは学習する組織に必要不可欠な土台であり、学習する組織の精神の基盤だといえます。組織としての学習へのコミットメントや学習能力は、そのメンバーのコミットメントや能力を超えることはありません。このディシプリンのルーツは、東西のスピリチュアルな伝統にも、また無宗教の伝統にも含まれています。

私たちは、パーソナルな成長と学習のディシプリンを指して「自己マスタリー」という言葉を使います。高いレベルの自己マスタリーを身に付けた人は、自分自身が本当に望む成果を生み出す能力を、継続して伸ばしていくことができます。学習する組織の精神は、この人たちの継続する学習の探求から得られるものなのです。

どうして必要なのか。

Organizational models that are more congruent with human nature. Our traditional hierarchical organizations are not designed to provide for people people’s higher order needs, self-respect and self-actualization. The ferment in management will continue until organizations begin to address these needs, for all employees.” Bill O’Brien

「私たちの古い階層的組織モデルは、自己承認や自己実現といった人々のより高い次元の欲求に応えるようにデザインされていない。組織が、全ての従業員のこうした欲求に応え始めるまで、マネジメントの混乱は続くだろう」ビル・オブライエン(ハノーバー保険元CEO)

組織の学習は、学習する個人を通じてしか起こりません。個人の学習は、必ずしも組織の学習を保証しませんが、個人の学習なしには組織の学習は決して起こらないのです。また、組織の人間にこの学習を推奨するもう1つの大切な理由は、個人の全人格的な成長が各人の幸福に大きな影響を与えるからです。個人としての充足を、仕事以外にのみ探し求めて、人生の大きな部分を占める仕事の時間を無視することは、私たちが幸福で、完全な人間になるチャンスを制限してしまうのと同じです。

> 個人の成長欲求が学びを生み出し、これが組織としての学習の基礎となります。学習する組織の文脈での「学習」とは知識やスキルの習得という意味ではなく、それぞれが「実現したいと望む状態を、創り出せるようになること」と広い意味で捉えてください(参考「学習する組織の由来と学習の意味」

自己マスタリーのディシプリンを実践する

自己マスタリーが「ディシプリンとなる」ということは、人生の一部として実践されるということですが、ここには2つの根幹を成す行動が含まれます。1つ目は、私たちにとって大切なことを明確化し続けることです。私たちは普段進む道に現れる問題への対処に、非常に多くの時間を費やしてしまうので、そもそもどうして自分たちがその道にいるのかを忘れてしまいます。そのため、私たちが本当に大切にしていることに対して、ぼんやりした、それどころか不正確な見方しかできなくなってしまいます。

2つ目は、今の現実をよりクリアに洞察する方法を学び続けることです。私たちはみんな、非生産的な関係に巻き込まれているのに、まるで何も問題がないかのように振る舞い続けるせいで、そこから動き出せなくなっている人たちを知っています。あるいは、私たちはこんなビジネスの会議に出たことがあります。誰もが「計画通り順調に進んでいます」と言う一方で、素直に現実を見ると全く正反対になっている。望む目的地にたどり着こうと思ったら、自分が今どこにいるのかを知ることは絶対に不可欠です。

創造的緊張(クリエイティブ・テンション)を生み出し、維持する。

ビジョン(私たちが欲しいもの)と並列の関係にあるのは、今の現実(欲しいものと比較して私たちはどこにいるのか)のクリアな理解です。これを並べることで、創造的緊張(クリエイティブ・テンション)が生まれます。自然の摂理として緊張は解消を求めるため、この2つを同じにしようと働く力のことです。自己マスタリーのエッセンスは、私たちの人生にこの創造的緊張を生み出し、そして維持することを学習することです。

ここでいう「学習」とは、 情報を収集することではありません。私たちが人生において本当に望む成果を実現する能力を伸ばすことです。これは生涯に渡る生成的な学習です。組織のあらゆるレベルにおいて個人がこれを実践しない限り、学習する組織は存在し得ないのです

 

クリエイティブ・テンションの動画を見る 

 

 

↓ The Fifth Disciplineより引用した箇所。きちんと整理して引用個所を明記します。

“Mastery” might suggest gaining dominance over people or things. But mastery can also mean a special level of proficiency. A master craftsman doesn’t dominate pottery or weaving. People with a high level of personal mastery are able to consistently realize the results that matter most deeply to them – in effect, they approach their life as an artist would approach a work of art. They do that by becoming committed to their own lifelong learning.

Personal mastery is the discipline of continually clarifying and deepening our personal vision, of focusing our energies, of developing patience, and of seeing reality objectively. As such, it is an essential cornerstone of the learning organization – the learning organization’s spiritual foundation. An organization’s commitment to and capacity for learning can be no greater than that of its members. The roots of this discipline lie in both Eastern and Western spiritual traditions, and in secular traditions as well.

“Personal mastery” is the phrase we use for the discipline of personal growth and learning. People with high levels of personal mastery are continually expanding their ability to create the results in life they truly seek. From their quest for continual learning comes the spirit of the learning organization

When personal mastery becomes a discipline – an activity we integrate into our lives – it embodies two underlying movements. The first is continually clarifying what is important to us. We often spend so much time coping with problems along our path that we forget why we are on that path in the first place. The result is that we only have a dim, or even inaccurate, view of what’s really important to us.

The second is continually learning how to see current reality more clearly. We’ve all known people entangled in counterproductive relationships, who remain stuck because they keep pretending everything is all right. Or we have been in business meetings where everyone says, “We are on course relative to our plan,” yet an honest look at current reality would show otherwise. In moving toward a desired destination, it is vital to know where you are now.

The juxtaposition of vision (what we want) and a clear picture of current reality (where we are relative to what we want) generates what we call “creative tension”: a force to bring them together, caused by the natural tendency of tension to seek resolution. The essence of personal mastery is learning how to generate and sustain creative tension in our lives.

“Learning” in this context does not mean acquiring more information, but expanding the ability to produce the results we truly want in life. It is lifelong generative learning. And learning organizations are not possible unless they have people at every level who practice it.

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