ピーター・センゲの毎日の修養(プラクティス)とは

聞き手: ピーター、あなた自身の実践(プラクティス)はどんなものですか?自分の集中力を保つために、何を行っていますか?

センゲ: 私は、大学生の時に瞑想を始めました。ですから、ずっと以前からこうしたプラクティスを行っています。そして、約15年前、中国で師匠に出会いました。とても不便なことでしたが、一方で私にぴったりだと思いました。その理由の一つは、私が、ずっと前からアジアの伝統文化に関心を持っていたからです。私は、ロサンゼルスで育ちましたが、親友は日本人でした。ある意味、アジア人の家で育ったのです。そして、さまざまな文化に、いつも深い関心を持っていました。そのため、中国に師匠がいることは、とても不便でありつつ、とても私らしいことでした。また、これにより、中国で過ごす時間が増えました。今でも中国行きは続いています。こうして、瞑想のプラクティスに、それまでよりも少し真剣に取り組み始めました。私は、いろいろなプラクティスを行っていますし、それぞれが、自分に合った組み合わせを見つけなければいけません。そして、このプラクティスは進化し続けるものです。

私は、基本的な座りながらの瞑想を毎日行っています。師匠に出会ったとき、こう言われました。「君は、瞑想をするんだね」。私が「ええ、しますよ」と答えると、師匠は続けて、「君は、気が向いたときにだけ瞑想をしているね?」と聞きます。「そうですね、やりたくないときにはしていません」と答えました。すると、師匠はこう尋ねます。「瞑想はどのくらいの頻度でするんだい?」。「だいたい週に2、3日ですね」と答えたら、こう言われました。「今日から、毎日始めなさい」。これは、「私に師匠になって欲しいか?」に対する宣誓のようなものでした。そして、私は、「はい、毎日瞑想を行います」と答えました。

あるプラクティスを毎日欠かさずに実践する、このディシプリンが身に付き始めると大きな変化がありました。プラクティスの内容はいろいろあって良いんです。ただ、多くの人が、「私にとっては、走ることがプラクティスなんです」と言いますが、これには賛成しません。ほとんどの人にとって、走るのはストレスへの対処法だと思います。本当の修養(カルティベーション)というのは、それをはるかに超えるものなんです。西洋の多くの人が、まだこれを理解していません。しかし、なんにせよ、シンプルなところから始めましょう。「注意を向ける(集中する)とはどういうことか?」です。確かに、ストレスや不安は集中力を奪いますし、身体にも悪影響を与えますから、注意を払うことが難しくなるかもしれません。

しかし、注意を向けるとは、非常に大きな領域です。アーティスト、特にビジュアル・アーティスト、画家や写真家なら誰でも分かっていることです。一生をかけて、「視る」ことを学ぶのです。すべては初めから存在しているんです。そして、初めて目を向ければ、見える。そして、また見ると、もっと、どんどん多くのものが見えてくる。これがずっと続くのです。ダンサーや、身体を使った仕事をする人には分かっていることですが、自分の身体に現れている、体、精神、感情のさまざまな状態を、より良く認識できるようになっていきます。そして、人生の時間とともに、身体は変化しますから、どの様に合わせていけば良いかを学んでゆくのです。

このすべてにおいて、自分の「注意を払う力」が基礎になります。これはとても大きな、私に言わせれば無限の広がりを持つ領域です。これが、すべての瞑想や観想といったプラクティスの最も重要な点です。ただストレスを軽減するだけのものではありません。実際、あらゆるプラクティスは、本当に真剣に取り組むなら、より大きなストレスを感じることがよくあります。なぜなら、その時あなたは、とても深い、ある種の感情の状態につながっているからです。まったく楽しい、気持ちの良いものではないかもしれません。

大切なのは、気持ちが良いことではなく、心が集中できていることなのです。


Interviewer: Peter, what is your practice? What do you do that keeps you focused?

Senge: I first start meditating when I was in college. It’s like a long-term thing for me. Then, about 15 years ago, I happened to have acquired a teacher in China, which was very inconvenient, but turned out to be very appropriate… partly because I have a long-term interest in traditional Asian cultures and philosophy. I grew up in LA and my best friend was Japanese. So, I kind of grew up in an Asian home to some degree. And I have always deeply been interested in different cultures. So, having a teacher in China turned out to be very inconvenient and very appropriate. It also got me to start spending more time in China, which I still do. So, that kind of led me to get a little more serious about my meditative practice. I do a lot of different things Everyone has to find their own mix of things that work for him. And it is continually evolving.

So, I have a basic sitting meditation practice every day. When I met him, he said, “I know you meditate.” So, I was, “Yeah, yeah…” and he said, “You do when you feel like it.” I was, “Yeah, year… I don’t do when I don’t feel like it.” He asked, “So, how often do you meditate?” I said, “typically 2-3 days out of a week.” Then, he said, “Now you start doing every day.” That was really, you know, teachers… that was really testimony, “Do you want me to be your teacher?” So, I said, “Yes, I will start doing that every day.”

And that actually made a big difference. I think, starting to become disciplined to have a practice every single day, again, I think practice can vary. A lot of people say, “My running is my practice.” I don’t really agree with that. I think, for most people, their running is the way to deal with stress. Real cultivation is much more than that. Many westerners still don’t understand that. But anyway, start with a simple idea of what does it mean to pay attention? Sure, stress and anxiety distract you. Of course. They create physical affects that maybe make it hard for you to pay attention.

But really, paying attention is a vast space. Anyone who is an artist, a visual artist, painter, photographer, knows that you spend your life, learning to see. It was all there, and the first time you look, it was there. Then you see more, you see more, and more. Anyone who is a dancer or who works with their body in some way knows you learn to become more and more aware of all the different states of your physical mental, emotional states being manifested in your body. And, as your life goes on, your body changes, so you learn how to make all the kinds of adjustments.

But it’s all based on your ability to pay attention. That’s a vast territory. I would say it’s infinite territory. That’s what all meditative or contemplative practices are all about. They are not just for being less stressful. In fact, if you get serious about any practice, you will find often you have much more stress because you are plugged in to very deep, a kind of emotional state. They might not be pleasant at all. It’s not about being pleasant. It’s about being attentive.

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