私たちが成長して「持続可能」という言葉が似合わなくなることを望んでいます

インタビュアー: 言葉というものが重要だと仰いましたが、もちろんその通りで、言葉が世界を創造します。そこで、「持続可能性」、「持続可能な開発」、そして「Flourishing(繁栄・花開く)」という言葉についてお考えをお聞かせください。

センゲ: 5年から10年前からだと思いますが、私が望んでいるのは、「私たちが成長して、この『持続可能』という言葉が似合わなくなること」なんです。確かに、役に立つ言葉だったと思います。ここ15年くらいを振り返れば、この持続可能性、持続可能な発展という言葉がメインストリームで使われるようになりました。これらの言葉が最も大きな貢献をしてくれたと思うのは、自然環境問題と社会の不平等という問題という、2つの間に人為的につくられた分断を解消してくれたことです。

これ(環境問題と社会問題を分けること)は、絶対に正しくないことです。環境に負荷がかかったとき、最も苦しむのはいつも貧しい人たちだからです。間違いありません。ですから、これら2つの問題はいつも互いに絡み合っているのです。そして、貧しい人たちは、環境資源に対する良い奉仕者(サーバント)になることができません。生きることで精一杯ですから、これはどうしようもないことです。

これら両方の問題に多くの関心が寄せられたという意味で、持続可能性という言葉は役割を果たしました。しかし、それが長く続きすぎたのだと思います。持続可能性という言葉の傘の下に、環境、社会、もちろん経済などたくさんのテーマが存在しています。ただ問題は、「持続可能性」という言葉は、何も気持ちをかき立てないのです

インタビュアー: 言葉が、鈍いものになってしまった?

センゲ: どんな言葉も鋭さを失うことはあります。しかし、この言葉はいつも「鈍い」言葉で、切れ味鋭かったことが一度もないのです。もし誰かが「私たちは持続可能でありたいんだ」と言ったとして、これにどんな意味があるでしょう?「ええ、なんというか、持続可能でありたいんですよ・・・」というのが良くある反応ではありませんか?

何年も前に、ドイツのグリーン運動を始めた人物の1人マイケル・ブラウンが言いました。もし誰かが「あなたの結婚生活はどう?」と尋ねたとして、返事が「持続可能ですよ」だったら、あまりワクワクするものではありませんね?ですから、持続可能性というのは、言葉として、良い役割を果たしました。しかし、同時にとても限定的な言葉でもあります。

Flourishing(栄える・花開く)」は、現時点では、より大きな可能性を持っていると思います。ただ、もう一度言いますが、言葉はただのツールです。役に立つかどうか。そして、「何の」役に立つのか、が大切です

ですから、私は持続可能性という言葉は役に立ったと思います。私たちが本当に真剣に取り組まなければならないのは、今の工業時代モデルが生み出す、全体としての不均衡だと気付かせてくれたのです


Interviewer: Peter, you said words matter, and of course they do. And words create the worlds. Just reflect a little bit on the word, ‘sustainability’, the word ‘sustainable development’ and the word ‘flourishing’.

I have hoped for a long time, I think maybe 5-10 years, it will start to be manifested that we have outgrown this word sustainable. I think it was very useful. If I look at the last 15 years or so, when this term sustainability and sustainable development have walked a way into the mainstream. To me, the single most useful thing they’ve done is that they dissolved this artificial fragmentation between environmental issues and social equity issues.

It was never accurate. I guarantee you, if there is environmental stress, the poor will always suffer the most. So, the two are always entangled. And the poor are the least able to be good stewards of their environmental resource. They have no option. They are in the mode of survival.

I think that has served the purpose of getting a lot of interest and concern about both. But it also had lasted way too long. Sustainability has created this umbrella. And the social, environmental, and obviously economic all sit under this umbrella. The problem of the word is that it does not inspire anything.

Interviewer: They are kind of dulled to the word.

Well, we can get dulled any kind of word, but this word was always dull. This word was never sharp. You know if you think about, “well, we want to be sustainable”, what does that mean? “Oh, yeah, well, I guess we want to be sustainable…” that is the kind of response people get.

I got clued into this many years ago. Michael Brown, one of the founders of the Green Movement in Germany and long-term partner of architect Bill McDonough, is a Chemist. Someone asked how your marriage was and you said “sustainable”. That is not very inspiring. So it’s a word that has served a function, but it’s also very limited.

Flourishing, I think has much more potential at this point in time. Again, I have to put this in a store as you know, words are just tools. Just if it’s useful and what is it useful for. So, I think sustainability served the function of getting us to see that we really have to wrestle with the whole of the imbalances produced in the industrial age model.

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