ピーター・センゲ「現実をデザインする」(3)

もっとずっと根源的なことなのです。テクノロジーは、様々なことを可能にしますが、問題はいつも「私たちが何を可能にしたいのか」です。この問いに答えるには、私たちが生きている背景をよく考えなければなりません。現在と未来における現実とは何なのでしょうか。

広告

ピーター・センゲ「現実をデザインする」(2)

ほとんどの領域のほとんどの科学者は、量子力学は違いますが、どのように現実を定義するでしょうか?測定可能かどうかです。測定可能性が現実を定義します。ビジネスに関わる人間として、私たちもこれを知っています。なぜなら、ある意味おかしなこのフレーズがあるからです。「測定できないものは、管理できない」。

ピーター・センゲ「現実をデザインする」(1)

ここにいるみなさんの多くは、組織の高い役職にいる方ですから、1つ提案をしたいと思います。簡単に忘れられてしまう仕事の1つの側面ですが、それは、人々が物事の意味を認識する手伝いをするということです。私たちは何者で、どんな場所にいて、またどのような文脈の中で活動しているのでしょうか。みなさんの仕事の1つの側面は、組織のインテリジェンス、つまり人々が周囲の世界をどのように理解するか、その成長に投資し続けることです。

ビッグ・ピクチャーのための教育(後半)

システム思考のツールは、先生たちが、今すでに取り組んでいる内容を、より効果的、かつ効率的におこなう手助けをします。
今日、先生たちは「システム思考家の13の習慣」に重点を置いて、システム・ツールをカリキュラムに統合しています。これは「ビッグ・ピクチャー(大きな全体像)を理解しようとする」、「時間とともに要素がどのように変化して、パターンと傾向を作り出すかを観察する」、あるいは「理解を深める為に、視点を変える」といった一連の基礎スキルです。

ビッグ・ピクチャーのための教育(前半)

学校は、ただ決まりきった(例えば標準指導要領に書かれているような)思考や学習スキルにばかり長けた生徒ではなく、他人と協力して仕事ができ、自分のモチベーションを管理し、自分で責任を持って学習できる個人を育てなければいけないと、世の中で広く考えられているように思います。健全な企業や組織、家族、そしてコミュニティーに貢献できる子どもたちのことです。
その点について、私たちは新たな一歩を提案したいと思います。

【動画】相互依存性のウェブをたどる(システム思考)(1)

システム思考という言葉には、とてもややこしい面があって、私は気を付けて使うようにしています。「システム」も「思考」も問題のある言葉ですが、特に「システム」が問題です。なぜなら、システムという言葉を聞いた時に、ほとんどの人の頭に初めに浮かぶのは、コンピューターのシステムだからです。「システムの動作不良だ!システムの専門家を呼べ!」といった感じです。

内省について ピーター・センゲ

この(3本脚のイスの中央の)脚が内省(Reflection)です。内省的な会話(を行う力)。内省というのはいろんな意味で重要な概念です。会話は文脈・背景です。その上で内省が起こります。内省とは「私たち自身の思考について積極的に思考する」ことです。内省とは、鏡です(英語のReflectionには、反射という意味があります)。自分自身のことを、自分が見たくなかった方法で見ることです。

ただ内省を通してのみ、私たちは歴史を変えることができる

みなさんがご関心をお持ちの、組織における深いレベルの変化にとって本当に大切なものは、ほとんどが「目に見えない」ものです。当然だとされていること、背景に溶け込んでいるようなことです。今から400年前の歴史に(地動説を唱えて投獄された)ガリレオの話がありましたが、私たちは今もその仕組みを甘んじて受け容れているようです。

【動画】オットー・シャーマーのオンラインコース(無料)紹介

私たちは、非常に重大な「破壊」の時代に生きています。何かが終わり、死んで、違う何かが誕生を希求している時代です。

終わりを迎えて、死に行くものは、1つの文明です。「私」を最大化することを目的とする考え方、大きいことは良いことだという考え方、特定の利権団体が意思決定を支配するという考え方に基づく文明です。この考え方が、私たちの「組織的な無責任」という状況をもたらしました。

ピーター・センゲ「SoL Global Forum 2014の締めくくりコメント」

2014年5月、パリで行われたSoLのグローバルフォーラムの締め括りにおいて、ピーター・センゲは私たちという存在について3つのレベルで捉えることが出来ると話しました。とても聞き取りにくいので、聞けた部分からなるべく意味を補ってみています(注:そのため誤訳の可能性が多いにあります)。

ピーター・センゲ「システム思考について」

「システム思考」。これが第5のディシプリンです。つまり、木を見て、森も見ることです。興味深いことですが、私たちは木を見るのに訓練を必要としません。目の前にある直近のことだからです。「緊急なこと」が木です。午後3時までに解決しないといけない問題や、夜までに仕上げないといけない報告書、明日提出しなければいけない高校や大学のレポートのために、 徹夜で勉強したこともあるでしょう。

システム思考が「The Fifth Discipline」である理由

5つのディシプリンは、アンサンブルのように(互いに連携しながら)成長する必要があります。これは困難なことです。なぜなら複数の新しいツールを統合することは、それぞれを別個に使用するよりもずっと難しいからです。しかし、その成果は抜群です。

これが、システム思考が5番目の(最も大切な)ディシプリンである理由です。全てのディシプリンを統合し、一貫性のある理論と実践の体系として1つにまとめるディシプリンです。

オットー・シャーマー「レベル4: 生成的な聞き方」

これがレベル4の聞き方です。現在の相手を形成した、偶然の産物である環境と過去の制約から判断するのではなく、相手を、その人の持ち得る未来の最高の可能性で捉えるのです。こうすることで、誰かからそのように接してもらうことで、他の人に同様に接することができるようになります。偉大なリーダーや偉大な教育者がこれを行うのです。私たち人間が互いに与え合うことのできる最高のギフトです。

創造的緊張(クリエイティブ・テンション)

リーダーとしてのキング牧師の活動を見てみると、私たちの多くが真っ先に考えるのは「夢」の人だということでしょう。もしも「I have a dream」のスピーチを見たことがなければ、17分ほどありますが、見つけるのは簡単なので、是非見てください。すばらしい演説です。その中で、彼はビジョンについて話し始めます。自由というビジョンです。この演説は、本当は人種差別についての話ではありません。